新型コロナウィルスの流行について

2020年3月4日 


 市原グリークラブは3月8日の創立30周年の記念コンサートの延期と3月の練習の中止を決定しました。1月の末に始まった新型コロナウィルスへの感染は流行へと危険な橋を渡り始めた感がありますが、ここ1-2週間が蔓延を阻止するための極めて重要な期間ということで、国を挙げての対応になってきています。政府の強制力が働かないうちに全員が一致協力して自主的自発的な対応でこの苦難を乗り越えていかなければならないと思います。


 


テレビ、新聞の感染者情報の報道に埋もれ一番肝心なことにはなかなか触れられないことにイライラしているのは私だけではないと思います。

 このウィルスによる死亡率は [死亡者数/感染者*100] 2-3%でインフルエンザの20-30倍になっています。専門家の話で実際にはインフルエンザは0.1%、このウィルスは0.2%と言われてきましたので疑問に思われた人も多いと思います。実はこのウィルスの感染者数は検査で陽性と判断された人のみをカウントしていて、韓国に比較して圧倒的に検査数が制限された日本の感染者数が、韓国より少ないと考えるのは早計です。感染ルートが特定できない北海道の実態からして、無症状感染者を含めた感染者は、検査で確認された感染者の10-20倍はいなければ説明は不可能と言われています。この実態をマスコミはあまり伝えてきていません。小中高生の休校などの一連の政府の唐突ともいえる対策にはこのような実態が背景にあり、なんで休校までの対応が必要なのかと反論して、その結果対応が甘くなっている人もいるのではないでしょうか。これは中国も韓国も同じで、感染しても無症状な人、37.5℃以下の発熱で軽症な感染者が、発表された感染者の10-20倍いると私は考えています。

 

 その無症状感染者がコンサートやラウンジなどの密閉空間環境内でウィルスをまき散らし続けていると考えると、小中高生の休校措置などはやってもやらなくてもいい処置で、本来なら中国の各都市が実施しているような感染者の隔離はもちろん他の都市からの入場制限、体温測定、個人の行動記録の徹底などのような、もっと具体的かつ最悪のケースを考えた措置さえ必要と思えてきます。今年7月にオリンピックを開く国としてはこのような曖昧な対応でいいのかと、政府の弱腰に疑問を感じます。


 

安倍総理の自粛要請を受けて、私の住んでいる地区の桜台自治会は、自治会の行事、自治会館を使用した文化活動や集会をすべて中止しました。日用品、食料の買い物の回数を減らし、外食、冠婚葬祭の行事まで控えるように要請されています。

 政府の対応を受けてテレビが伝える私たちができることは、うがい、手洗い、マスクの着用、手を触れるところの消毒、部屋の換気をやることなどで緊迫感が伝わってこないのは私だけでしょうか。


 専門家の中で、3月末でもまだ落ち着いてはいないだろうとお上の顔を伺いながら漏らす本音に、微かに良心を見つけることができますが、悲しいことに最後は重症者や重篤者がきちんとした治療を受けることができるように、軽症者は心配いりませんからお医者さんに行かなくてもいいと、医療崩壊を恐れた発言を繰り返すのには違和感を覚えました。

 政府ができるのは医療体制を整えることではなく(医療体制は簡単には整備できない、ある設備陣容で戦うだけ)、経済活動停滞を恐れない政治的判断だと思います。つまり、計画的に経済活動を停止させ、国民の行動を制限することだと思います。今年の正月で2週間ほどの長い休暇を過ごした人もいたはずです。財政支援を明確にしてまずは新型コロナウィルスとの戦いに注力すべきではないでしょうか。このような対応がない限りオリンピックは見えてきません。ほとんどの専門家は我々の期待を裏切り続けていますが、たまに本音を漏らしてしまう良心的な専門家は排除されてしまう最近のテレビも問題です。政治評論家の中には官邸の回し者みたいな人も潜入していて、私でもこのくらい言えるようなコメントには騙されないようにしたいものです。



 昨日の報道で強調されていたことは、

(1) 検査で感染者に特定された人からの感染はほとんどない。(これは感染者は入院して隔離されているからです。)きちんと対応すれば制圧が可能である。

(2) PCRの検査精度は50%という人もいて、陽性を陰性と判断することはあるので、陽性後、陰性になっても安心できず、2週間程度の行動管理が必要である。

(3) 感染は屋内の閉鎖的な空間で一定時間を近い距離で過ごした場合に起こっている。ライブや即売会、ラウンジ利用者などに感染者が多くでている。

(4) 風通しの悪い場所ではウィルスが漂って感染が起きている可能性がある。新型コロナウィルスはある程度空間に漂いやすく、飛沫感染よりも少し感染力が強い。ウィルスが少し離れたところまで漂うイメージを持った対策が必要である。中国では、このウィルスはエアロゾル感染があると言われるように、従来のウィルスでは死滅する環境で永く生き続ける特徴を持っている。閉鎖空間ではより感染しやすくなり、窓を開けるといった換気が重要な対策となってきている。

(5) 無症状感染者は都会の密閉空間を経由して感染した10~30代の若者が、感染を拡大させている可能性があることが北海道の感染から推測されてきている。若者は感染しても症状が軽い人が多く、感染に気づかないまま、重症化しやすい高齢者らに感染させている可能性がある

 昨日午後3時頃、公園に行ったら異常なほどに小学生が集まって遊んでいた。大きな声で大騒ぎをしていてコロナウィルスなどなんのその元気いっぱいの姿に安堵しました。

 しかし、今まで関心が薄かった学童保育やインターネットを使った教育の遅れ、最近のラウンジ事情(空港ラウンジのイメージしかなかった、実は昔のクラブと同じような接客業)なども知ることとなりました。

 流行から蔓延へは絶対に防がないといけません。そのために我々ができることは限られていますが、自分でできる身近なところからコツコツやるしかないと思っています。

 合唱の行事が中止になり、練習も休みになって合唱のない生活がこんなに味気ないものとは思いもよりませんでした。4月の練習再開に向けて、グローリア、クレドのメリズマがあるベートーベンの難曲の「ミサソレムニス」が楽しい練習の時間を与えてくれていることに感謝です。

                               一言多いバス桐田