2019年 姉ヶ崎キリスト教会クリスマスコンサート



恒例なった第3回クリスマスコンサートが姉崎キリスト教会で実施された。


 プログラムは第1部が男声合唱の愛唱歌4曲、アニーローリー(白百合)に続き、男声合唱3大合唱曲と言われる希望の島、月光とピエロから月夜、いざ起て戦人よ。 第2部でクリスマスソングの定番、O holy night, O Tannenbaum、Swing low sweet chariot, Die Heilige Nacht, Zum Sanctus(heilig)の5曲、第3部では讃美歌を会場の全員と斉唱で3曲、アンコールで、I want to be a Christianを歌った。

 

 歌の合間に山本先生の歌の説明を兼ねたトークを交えて、いつもながらの神聖なイブの夜を飾る55分に及ぶコンサートになった。


 このコンサートは姉崎キリスト教会のご厚意によりクリスマスイブのキャンドルサービスの前座として、その直前の貴重な時間を使って実施してきました。


 


 今年は都合のつかない人がいて、テノールは一人という緊急事態の中で演奏会を開かなければならない状態で、いかにバランスをとった演奏を心がけるかがテーマでした。演奏曲が決まってからたった4回の練習でいかに仕上げるか、毎度のこととはいえ、それはそれは団員全員に重くのしかかってきてプレッシャーから逃げ出したかったのは私だけではないと思います。

 グリーの面子をいかに守るか、観客に失望を与えるようなことはしてはならないし、演奏会を来年に繋ぎ継続するためにも失敗は許されないと、全員が自覚して練習に励みました。本番直前の練習も含めてあと2回の練習を残す段階で仕上がりはまだまだで、都合がつかず参加できなかった人への恨みつらみがつい出てきそうな場面があって、最悪の場合は中止も考えたほどでした。


 


それが12月22日(日)の最後の練習の録音を聞いてみてびっくり、透き通るようなテノールを囲むように柔らかいパートが絡み今までにないハーモニーが出来ているではありませんか。

 そのなぞは、弱体のテノールを応援した先生の声が合唱を生き生きとしたものに変えてくれていたのです。合唱のバランスが取れているだけでなくテノールに引きずられて他のパートの音程も安定しテンポも改善していたのです。この段階でコンサートに自信をもって臨むことできると確信しました。直前練習3時間も密度の濃い練習で、久しぶりにグリーの重厚なハーモニーを感じることができました。


 


 6時からの演奏開始に備えて直前練習後にお茶を頂き、あとは観客を待つだけとなって、心配は観客に入りです。昨年は20人程度の予想外の入りに来年こそはと精進を重ねてきているが今年はどうだろうか。市内のJRの駅や桜台地区の掲示板にポスターを貼り、桜台地区1000軒にチラシを配り、近くに住む皆さんに来てもらいたいと考えてやってきた成果はどうだろうか。

 6時になっても信者ばかりで近くの住民の姿はない。6時ぎりぎりに私の家族5人が来てくれて席がすこし埋まった中で演奏会がスタートした。主催者発表では50人。



 第1部の愛唱歌は予想通り最近にはない素晴らしい出来で、男声コーラス独特の重厚なハーモニーが会場を支配するには時間がかからなかった。しかし一曲終えて嵐のような拍手とはいかず遠慮気味のパラパラの拍手に闘志が沸々と湧いてきたのは、歌っている自分がそのハーモニーに自信を持つことができたからかもしれない。一曲終えるごとに拍手は大きくなっていくことをはっきりと自覚しながら、観客のざわめきを好感をもって捉えることができた。

 4曲目の“いざ起て戦人”は男声コーラスにぴったりの曲で聴いた人は全員その虜になってしまう。私の家族も今日の演奏で一番よかったと言ってくれたが、それはいつものこととはいえ、今日の出来は良かったと自信を持って言える。歌っていて勇気が湧く曲だ。


 第2部では、5曲とも原語(外国語)で歌う。海外留学経験のある先生の発音指導は厳しく、発音だけでなくそれを音符に乗せていく始末の仕方はもっと難しい。早口で口が縺れたり母音や語尾の始末に失敗するとハーモニーが崩れてしまう。外国の曲は日本語で歌うと全く別の曲に聞こえてくると言われているが、山本先生の指導ではいつもそれを実感している。


 


 直前練習でたっぷり練習出来たおかげで、口も滑らかになって語尾の始末も良くなり、外国の雰囲気を漂わせるようなハーモニーを奏でることができた。観客の皆さんよりも歌っている私たちが幸せにしてもらっているような気がしているのは自分だけではあるまい。一曲終わるごとに満足感が溢れてくる感じがした。 

 O holy nightでは最後の方でハーモニーが崩れたが今日の観客には許してもらえるだろう。O Tannenbaum は転調で少し重くなったがまあ良しとすることにしよう。Die Heilige Nachtは、最近にはないいい出来で日本語の“きよしこの夜”とは全く違う雰囲気を出すことができた。やっぱりドイツ語はいいなと思う。Zum Sanctusはいつも心を洗われる思いで歌っているが、泣けてくるのは私だけではあるまい。

 いつの日かヨーロッパの大きな教会で、この歌のハーモニーを響かせたいと思って歌っているのは私だけかもしれないが、本当に敬虔な雰囲気を感じさせてくれることに感謝。


 


 今年から第3部の全体合唱で讃美歌を歌うことにしたが、この企画はあまり良くなかった。全体合唱は次に控えているキャンドルサービスで歌うこともあって、演奏会では必要ないと感じた。来年からはこの時間を第2部のクリスマスソングに充てようと思う。

 アンコールは差し迫る終了予定時間の中、I want to be a Christian を歌った。この曲を聞いたら、本当にクリスチャンになりたいと思ってくれるだろうか、くれるに違いない、と考えながら今年のクリスマスコンサートも無事終了となった。


ニュージーランドからお孫さんに会いに来られた

ーーージョージ&ジェイン デンプスター夫妻ーーー

姉ヶ崎キリスト教会と同じ長老教会の牧師さんです。

演奏終了後に、グリーメンバーと握手で親交を深めました。

ジョージさんから「歌良かったよ!」お褒めの言葉いただきました。

奥さんは真夏のニュージーランドから真冬の日本へ寒さに驚かれたようです。




 演奏会の後引き続き行われたキャンドルサービスにも出てたくさんの讃美歌を歌い、厳かなイブのミサを経験することができ、クリスチャンではありませんが幸せな気分に浸ることができました。


 毎年、このような機会を提供していただいている姉崎キリスト教会の梶川牧師にはこの場を借りて御礼申し上げます。


 我々のクリスマスコンサートの課題はいつの日か会場を満席にすることです。皆さんの知恵を借りながら力を合わせて取り組んでいきたいと思っています。

来年もコンサートを開きましょう。



                       市原グリークラブ バス 桐田勝夫



日本長老教会 姉ヶ崎キリスト教会

Webサイト http://anegasaki.chorokyokai.jp