スギ花粉症からの生還

 合唱を愛する人にとって花粉症のシーズンは特につらい日が続きます。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目はしょぼしょぼの上に喉がガラガラで声がまともに出てくれません。私は30歳になったころからスギ花粉症に悩まされてきました。症状が始まるとすぐ耳鼻科に行って花粉症の注射をしてもらい、飲み薬、目薬を処方してもらい、一日中マスクをして過ごしてきました。どのような処方も万全ではなく、時々鼻からあふれ出る鼻水でハンカチをぐしょぐしょに濡らすこともあって、もう治らないと諦めているところもありました。このような状態では合唱の練習はまともにできず、早く花粉が飛び終わることを願って過ごしていました。

 ところが、今年は例年と違ってスギ花粉症の症状がほとんど出ないのです。シーズンの初めは、今年から強化した家庭への花粉の持ち込み、侵入対策、空気清浄機で侵入した花粉のキャッチが大いに効果があるのかと思ったのですが、花粉が飛び交う外に出ても症状が起きないのです。医学界の常識として花粉症は治らないと言われていますし、耳鼻科での治療も症状を和らげる程度で完全に抑え込むことはできていません。

 花粉症が治ったなどということは禁句で、言ったら嘘つきのレッテルを貼られてしまいそうな空気があります。でも今年は症状が出ないのです。もう4月の中旬ですからあと1ヶ月で花粉症のシーズンは終わりですが、ここで僭越ではありますがスギ花粉症から生還を宣言したいと思います。

 花粉症が抑えられたり治った例は高齢者に多く原因は分かっていません。私も75歳ですから高齢化で神経系の反応が鈍ったことが考えられますが、私の場合は、花粉症を治した事例があるサプリメントを、血管をきれいにする目的で飲んでいることが花粉症に効いているのかもしれません。このサプリメントは米国から並行輸入しているハーブティの一種です。飲み始めて2年になりますが、昨年も花粉症が軽くその傾向はありました。このサプリは大腸の働きを良くして、これを通じて各種内臓の機能を高めて、最終的には血管の汚れを無くすという効用が期待されていますので、この過程で花粉症が抑えられているのではないかと考えています。

 お陰様で、今年の花粉症のシーズンは何ら問題なくいつもと同じように合唱の練習を楽しむことができました。不思議な話ですが皆さん信じますか。

                        市原グリークラブ バス 桐田