今年のオラトリオ演奏会は「聖パウロ」

    年末恒例の市原市楽友協会の主催する市民コンサートが近づいてきました。もうすでにお知らせ済みですが今年はメンデルスゾーンの「聖パウロ」です。グリークラブの皆さんの中には、この27年間の市原市楽友協会の市民コンサートに何回かは参加された方がおられます。

 今年の合唱団の構成はソプラノ25人、アルト25人、テノール7人、バス7人でバランスとしては男声パートが少なめです。発足当初は女声80人男声40人の大合唱団でしたが、若い団員との入れ替えは多少あるもののメンバーの熟齢化とともに、現在に至っています。ここでも団員の減少は大きな問題です。

 合唱を楽しんでいる人なら、ベートーベンの「第九」に代表されるオラトリオをフルオーケストラで、一生のうちに一度はと思っている人が多いと思います。 そのオラトリオ演奏会を27年間続けてきたのが、我々グリークラブの指導者の山本先生が総監督を務める市原市楽友協会です。100人を超えるオーケストラを育てて合唱団と一体になっているのがこの協会の最大の魅力で、このようなオーケストラと合唱団が一体になっている音楽協会は日本にはめずらしいです。

 今年もグリーから鈴木勝典団長、荻原、松永、桐田、休部中の鈴木正明の諸氏が参加しています。この合唱団には市原市以外からもたくさんの皆さんが参加しております。クラシックの合唱は一度唄うと病みつきになってしまうと言われていますが、それがいとも簡単に月2000円で実現できるというのは大変幸せなことです。月4回の練習で1年かけてじっくり練習を積み重ねていくうちに誰でも自然と歌えるようになるのは不思議なくらいです。でもそれにはコツがありますので私が到達した方法をここで紹介したいと思っています。

 最初は練習を録音してこれを何度も聞いて練習していましたが、これは自分のうまく歌えないところが素早く探れないし、先生の指導で途中に何度もストップするので効率的ではありませんでした。声の入っていない音源が合唱団から配布されることがありましたが、ドイツ語やラテン語の早口の部分が上達せずこれもあまりよくありませんでした。各パートの音声入りCDが発売されていることを知り、最近はもっぱらこれに頼っています。3500円程度でネットで購入できますので、車運転中や暇を見つけて聴きながら練習しています。

 私も齢75、いつまで声が出るか不安はありますが、合唱を続けているお陰か家ではうるさいと言われるくらい大声で困っています。先生の徹底した発声練習で鍛えられて音域は若いときと変わっていません。カラオケで鳥羽一郎の歌は1度下げ、五木ひろしはそのままで歌えるのが目標で、家庭内カラオケで確かめて楽しんでいます。

 もしもこのブログを見ている方で、オラトリオのようなクラシックの合唱を歌いたい方がおられましたら是非参加していただきたいと思っています。誰でも参加可能な県民合唱でも毎年合唱付きのクラシックの演奏会がありますが、200人以上の大合唱団で埋没して歌うのではなく、自分の声が合唱を支えているという実感が味わえる少しこじんまりとした市原市楽友協会の合唱団で是非歌ってみませんか。来年はグノーの「荘厳ミサ曲」を歌う予定になっています。


 市原市学友協会 市原グリークラブ 桐田