Kyrie, Agnus Deiの怖さ

 今度のクリスマスコンサートのメインに選んだ曲はグノーのKyrieとAgnus Deiです。この曲はシューベルトのドイツミサと並んで男声合唱の名曲でいろいろな合唱団が歌っています。オルガン伴奏が入ってまさに荘厳な雰囲気が感じられて歌っていても敬虔な気持ちにさせてくれます。教会の独特な構造に反射し共鳴した音は信者はもとより一般の聴衆の心に響いてきます。このような曲にまた挑戦することになりましたが、名曲であるがゆえに心してかからなければという緊張感を覚えます。

 青山さんが立ち上げた新しいWebサイトのいいところは、過去の演奏録音やサイトで収集した他の団の録音を簡単に比較できることです。2013年の五井カソリック教会のクリスマスコンサートの録音が鈴木団長から提供されていますが、同時にサイトから横浜グリークラブの演奏も聞くことが容易にできます。同じ楽譜でも表現方法がこんなにも違っていることに恐怖を感じます。良く聴いてみると我々の演奏はいろいろ問題があることが分かってきます。比較しないと問題はなかなか見えてきませんが新しいWebサイトではサイト管理者のご尽力で簡単に聴くことができて、問題点を自覚することができるようになります。今までは自分たちの演奏の評価には否定的な雰囲気があったと思います。事実演奏会の後は懇親会で慰労はするものの演奏の総括や反省はほとんどなかったように思います。ブログの良さはいろいろと意見を交換することができることです。

 横浜グリークラブと比較して我々の演奏は元気が良すぎる感じがします。この曲はもっと静粛に歌い響きを求める楽しむ曲にように思います。また中盤以降は息切れがしてテンポが崩れてところどころ音程が下がっているところもありました。持ち前の元気の良さでミスを吹っ飛ばしているようにも思えました。我々にはオルガン伴奏もなく環境はさらに厳しいところもあります。

 これはひとえに練習時間の不足が原因と思いますが、練習音源を活用したり自分で練習を録音したりしてできるだけパート練習をすることが効果的です。毎日の散歩と家庭菜園での作業中に録音を聴くことで何とか皆さんの足を引っ張らない様にしていますが、月2回の先生の指導をもっと効果的にすることが一番重要だと思います。どのようにしたらいいかは個人個人異なりますので各自で工夫していきましょう。

 録音を聴いて、このような大曲は心してかからないと大変なことになることがよくわかりました。明日から練習が始まりますがみんなで頑張っていきましょう。

                                   Akko Chan